町田和史県知事選予定候補の記者会見での決意表明(全文)

福島県庁・県政記者クラブで行なった「つくる会」記者会見の様子=10月1日

私たち「みんなで新しい県政をつくる会」は、町田和史氏を福島県知事選挙の候補者として、擁立することを表明しました。記者会見の際に町田氏が語った立候補の決意表明(全文)を掲載します。

「みんなで新しい県政をつくる会」から福島県知事選挙に立候補します、町田和史です。

 東日本大震災・原発事故から7年半あまり。我々、福島県民は数々の苦しみを乗り越えながら、多くの困難のなかで必死にがんばってきました。

 一方でこの国の政治はどうだったか。国や東京電力が原因で発生した原発事故によって、いまも大変な思いをしている県民のみなさんがいるにもかかわらず、安倍政権は原発事故も被害も「終わったこと」にしようとしている。そして国政を私物化しながら、民主主義を踏みにじりながら、国民のくらしも、憲法9条も破壊しようとしている。いまある県民の苦しみの背景には、安倍政権の悪政があると思います。

それでは、安倍政権の悪政に対していまの福島県政はどうか。県民の方を向いているのか、それとも安倍政権の方を向いているのか。

例えば、福島第一原発の汚染水海洋放出問題。公聴会では県漁連の会長さんをはじめ、多くのみなさんが海洋放出に反対の立場だった。いまや「汚染水を海に流すな」はオール福島の願いといってもいいと思います。しかし、内堀知事は9月県議会で何度求められても、「海洋放出反対」とは明言しない。内堀知事の定例記者会見では、県境からわずか数十キロにある東海第二原発の再稼動についても「国や事業者が決めること」、多くの県民が関係しているADR打ち切りや生業訴訟判決にも「コメントを控える」の一点張りです。

国や東京電力に、県民の立場でハッキリものが言えていない。これがいまの県政の実態ではないでしょうか。

同時に、いったいどれほどの県民がかかわれるのか、よく分からない大型プロジェクトには、昨年も今年も数百億円もの税金がつぎ込まれ、一方で帰還困難区域も含む、避難をしている県民への住宅提供は打ち切る。県民のくらし応援も福祉も遅れたまま。本当にこれでいいんでしょうか。

東日本大震災・原発事故は、多くの悲しみと困難をもたらしました。しかし、3・11をきっかけに、我々、福島県民はたくさんのことを学び、考え、行動するようになりました。私は、県民のみなさんのこの力を信じています。

だからこそ私は、トップダウンではなく、ボトムアップの県政、県民の声、現場の声が活かされる県政へと転換していきたい。県民の願いで動く県政、県民の声を国や東京電力にもストレートにぶつける県政を、みなさんとともにつくりたい、そういう思いで立候補を決意しました。

具体的には「つくる会」として第1次の政策をすでに発表し、さらにこの間のタウンミーティングを通して、県民のみなさんから寄せられた声を反映し、第2次の政策を練り上げていきます。同時に、私としては、とくに次のことに取り組みたいと思っています。

①国や東京電力に県民の立場でハッキリとものを言い、全国に原発ゼロを発信します。憲法9条改悪や消費税増税などの悪政にキッパリ反対します。

②汚染水の海洋放出に明確に反対し、完全賠償のために原子力損害対策協議会の全体会をただちに開催して「オール福島」の発信をします。

③経済も再生可能エネルギーも、大規模プロジェクトではなく、地域循環型、住民参加型での活性化を目指します。

④学校給食費無料や教材費への支援を強め、子ども医療費無料を継続させます。また1万にのぼる特別養護老人ホーム待機者解消に全力を尽くします。

⑤使い勝手のよい制度で中小企業を直接的に支援しながら、最低賃金、時給1000円をめざします。返済不要の奨学金を拡充します。

⑥戸別所得補償制度の廃止を補う県独自の農業支援制度をつくります。

 以上は、現在の予算の組み換えで十分に実現可能です。さらに、

⑦ボトムアップの県政をつくるために、県民のみなさんとひざを交えて語るタウンミーティングを毎月開催するとともに、知事室直行の目安箱を県内各地に設置します。知事報酬を3割カットすることでこの経費の一部をまかないたいと思います。

 福島県と同様に、安倍政権の悪政によって苦しめられてきた沖縄県では、「オール沖縄」の、たまきデニーさんが、安倍政権が推した候補者を打ち破りました。時の政権に県知事がハッキリものを言うということは、勇気がいることです。

しかし、県民のみなさんと手を取り合い、力を合わせれば1ミリもブレることなく貫くことができます。そういう時代がやってきています。みなさん、どうか、私といっしょに新しい時代の扉を開いていただくことをお願いしたいと思います。

最後に、オール福島で、みんなで新しい県政をつくる、と言った時に、報道関係のみなさんも、私はその大事な仲間だと考えています。震災・原発事故後の、この時代の福島県でお互いに活動をしている。そこには思想信条を超えた共通の何かがあると思っています。きょうから約1カ月間、県知事選候補者としてお世話になりますが、みなさんとも、ともに未来をつむいでいきたいと思います。